アレンジメントフラワーが何故カラフルな色合いのものが多いのかですが、これは昆虫の世界においては、花はよりカラフルな物であればあるほど目立ち昆虫たちが蜜を求めやすいという特性を利用しています。

他には色でこの花はまだ受粉しておらず蜜があることを知らせている花もあったり、花弁の色が変化する花があるのは昆虫にその存在を知らせるために花びらの色を変化させる花もあるのはその為です。

人間の世界に置き換えると花がカラフルである理由は多数あり、アレンジメントフラワーの場合はお祝いなどで贈呈することも考慮されているためよりカラフルであることが望ましいのです。

カラフルであることの利点としては、カラフルな花は元気がありエネルギーがみなぎっている表現をするために、カラフルな花をアレンジメントフラワーでは使用します。

逆に単色でアレンジメントフラワーを構成した場合、地味でお祝いのイメージとして弱いイメージになってしまうためあえて派手であればあるほど目立ち華やかさが増すのです。

これは、昆虫と同じような感性で派手なものに人は集まり様子を見ようと考えるということです。その為、お祝いの際や出店祝いなどでアレンジメントフラワーが一時カラフルであったのはお客さんを集める役割も担っていたのです。

ですが、アレンジメントフラワーも時代が進みある問題を抱えるようになります。それは、カラフルなお花であってもいずれ枯れてしまうという点です。

これは、アレンジメントフラワーは贈呈することの他室内で飾ることを前提としているため、花は土から分離され、生け花の様に栄養を吸収できる状態ではない状態で贈呈されるため、いずれ枯れてしまうということを指します。

その為、近年ではカラフルな花でアレンジメントフラワーを作り上げる場合、造花を使用することも増えています。造花とは、花を模した樹脂で構成された花の形をしている樹脂のことになります。

造花の利点はメンテナンスの必要性が無く、保存が効く点です。作り物の花なため、枯れないという特性があります。その為カラフルな色合いをしていても本物の花と比較すると変色することが無いのです。

昔の造花については、太陽光により変色してしまうものがありましたが、最近の造花はコーティングが施されており太陽光が当たるとコーティングが太陽光を吸収したり反射したりするのでカラフルな色合いを維持できるようになっています。

ただし、作り物であるため本物のアレンジメントフラワーと比べると花特有の香りなどは無く、作り物であることは肉眼で確認することが容易なため、良い香りなどで人を引き付けることはできないのです。

その為、開店祝いなどの他お祝いなど人の注目を浴びたいと考えた場合、本物のアレンジメントフラワーのほうが好まれるのは花特有の香りと美しさによるものが大きく、アレンジメントフラワーは、花自体の香りも重要であるということです。